まずはおさらいからです。ギックリ腰は急性腰痛とは言われるが、全身の筋疲労からくる慢性腰痛であると言ってきました。
また、ギックリ腰には鑑別が必要であると言ってきました。
ヘルニアの急性増悪期などは管轄外です、ここだけはしっかりと鑑別しないと痛みを増悪させてしまいますので注意しましょう。
本題に入ります。ギックリ腰の患者様に来院して頂き、帰りはスタスタと歩いて帰って頂くにはどうしたらいいのか?
ギックリ腰の原因はどこから?全身の筋疲労からくるので、全身です。
全身とは?この3つにカテゴライズ出来ます。
①首・肩②臀部③腹部です。
この3つにトータルでも単体でも良いのですが、筋・筋膜に硬結が出来て、全身がカッチカッチになっています。ギックリ腰の患者様に聞くと大抵、ギックリ腰前後でハードワークをしている方が多いです。
要は、めちゃめちゃ疲れていて、疲労が溜まり、朝起きると痛みがスパークして起きれないとか、顔を洗おうと前屈みにしたら、ピシッときて動けないとかなってしまいます。
では、何をしていけば良いのか、原因となる3つの評価を順番にしていきます。
ただし、ギックリ腰の方はどう動いても痛いと言われる方が多く、ダイナミックな動作の評価は
出来ません。
では、どうすればいいのか?動作を分節的に見ていくのです。
例えば、前屈時の痛みをとるとしたら、首肩・臀部・腹部全部が原因となっているので、どこでも引っかかるのですが、一箇所だけ治療しても変化は出ません。
前屈の構成要素は頸部・脊柱・骨盤・膝・股間節・足関節など分節的にみていく事で治療する
事が出来るのです。